化学の基礎 · B02
分子式と構造式から何がわかる?
C₂H₆O は一つだけの物質を指すとは限りません。このことから、分子式だけでは分子の住所を最後まで示せないとわかります。
数を数える情報
分子式は、一つの分子に各元素の原子が何個あるかを表します。エタノールの分子式は C₂H₆O で、炭素2個、水素6個、酸素1個を含みます。
分子式は短く、組成を比べるのに役立ちます。ただし、どの原子同士が隣かは示しません。
つながりが性質を変える
エタノールとジメチルエーテルは、ともに C₂H₆O ですが、原子のつながり方が違います。エタノールには O–H の部分があり、ジメチルエーテルでは酸素が二つの炭素の間にあります。沸点や反応性も異なります。
構造式は、このつながりを描いたり符号化したりします。結合線と元素記号は、分子の役に立つ地図になります。
もう一段:形
同じ分子式で、つながり方も同じなのに、三次元の配置が違う分子もあります。このような立体異性体は、光、生体、ほかの分子との関わり方が異なることがあります。
表現に何が入り、何が省かれるかを尋ねる習慣が大切です。原子の数、つながり、電荷、三次元の形、実験条件のどれが示されているでしょうか。